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アスムイの奇岩。石灰岩が柱のように並ぶカルスト地形と亜熱帯の緑
国頭村のいま --
やんばる 国頭村 2026.08.09 更新

アスムイハイクス旧・大石林山。名前も料金も変わりました

歩きやすさ 4.0
子ども連れ向き 3.0
情報の新しさ 5.0

評価は編集部の実感によるものです。

この施設は、名前も中身も変わりました

2024年12月28日に「大石林山」から「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイハイクス)」へ改称。以前の「入山料を払って自由に歩く」形式から、シャトルバスと音声ガイドとラウンジ利用が込みになった体験型へ、料金体系ごと切り替わっています。運営は変わらず株式会社南都です。ネットに残っている「入山料1,200円」という数字は、もう合いません。

沖縄本島の最北端、辺戸岬から車で5分のところにある場所です。石灰岩が柱のように林立する奇岩の風景で知られていますが、ここが何の場所なのかは、正直あまり知られていません。

琉球の最初の歴史書『中山世鑑』に、開闢の神アマミクが最初に創ったと記された場所。それが安須森(あすむい)です。この記事では、2026年8月9日に公式サイトで確認した料金・コース・所要時間と、行く前に知っておいたほうがいいことをまとめました。

TICKET

料金。県民半額と障害者割引があります

チケット料金(税込)2026年8月
大人(15歳以上)2,500円
小人(6〜14歳)1,000円

どちらも、入場・シャトルバス・音声ガイド・プチガイドツアー・ラウンジでのお茶が込みです

障害者手帳をお持ちの方(大人)1,700円

付き添い1名も同料金。手帳の提示が必要です

沖縄県民半額

当面の間のキャンペーン。現地のチケットカウンターで、住所が記載された証明書を提示してください。県民チケットはオンラインでは買えません

琉球スピリチュアルガイドツアー(中学生以上)11,500円

大石林山の元所長・喜瀬慎次さんが案内する予約制のツアー。10:30から15:00まで、施設入場料込み。昼食は各自持参。6歳〜小学生は入場料のみ1,000円。予約は0980-41-8117

予約は必要ありません。ただし公式サイトからの事前購入がすすめられています。現地のカウンターでは現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済が使えます。

沖縄県民半額は、公式サイトによると「琉球神話の神アマミクが最初に創ったといわれるアスムイを、地元の皆様に知ってほしい」という趣旨のものです。県内在住なら、証明書を忘れずに。

COURSE

コースの中身と、起伏

全体で90分から150分。受付をしてすぐ歩き出せるわけではなく、シャトルバスで中腹まで上がるところから始まります。

約30分受付からスタート地点まで

ストーンミュージアムでチケットを買い、音声ガイドアプリをダウンロード。シアタールームを見てから、シャトルバスでスピリットラウンジへ上がります。バスは9:40から16:00まで20分間隔です。

約60分レギュラーコース(ポイント①〜⑯)

公式のおすすめはこちら。①から⑦までは比較的平坦、⑦から⑨で一気に昇り、⑨から⑫は崖の上を横に移動、⑫から⑯で下ります。急げば半分ほどの時間で回ることもできます。

約30分ショートコース(①⇒⑦〜⑯)

いちばん急な昇りを飛ばす短縮ルートです。時間がないとき、あるいは足に不安があるときはこちら。

約20分スピリットラウンジで休憩

お茶が料金に含まれています。ここに「森の茶屋」があり、2026年7月4日にリニューアルしました。沖縄そばを出しています(11:00〜15:00)。

約30分ガジュマルロード(⑰〜㉖)で下山

徒歩で下りるルートです。緩やかな下り。沖縄最大級のソテツ群落と、幸せのガジュマル、ムカデガジュマル、森の主と呼ばれるウガンガジュマルがあります。公式のいちばんのおすすめは、レギュラーコースとガジュマルロードを全部歩くこと。シャトルバスで下りることもできますが、その場合もウガンガジュマルだけは立ち寄れます。

アスムイのコース。奇岩のあいだを縫うように木道が整備されている
コースは整備されています。自然の中ですが、道そのものは歩きやすい

音声ガイドは全26ポイント。この地の歴史と祈りの物語が、番号ごとに用意されています。ポイントを飛ばして歩くこともできますが、それだと普通の岩山の散策になってしまいます。

ガジュマルロードの巨木。無数の気根が垂れ下がり、枝が四方に広がっている
ガジュマルロードにて。歩いて下りると、この森を抜けることになります
BEFORE YOU GO

行く前に、5つだけ

音声ガイドアプリは、着く前に入れておく

コース内は電波が入らない箇所が多数あります。アプリは事前に施設データまでダウンロードしておけば、電波がなくても使えます。現地でやろうとすると、ラウンジのWi-Fiまで待つことになります。Wi-Fiはストーンミュージアムとスピリットラウンジの2か所です。

コース内にトイレはありません

ストーンミュージアムとスピリットラウンジにあります。バスに乗る前と、歩き出す前に済ませてください。90分から150分のあいだ、途中にはありません。

靴はスニーカー。サンダルは断られます

公式が「サンダルやヒールのある靴は危険ですのでご遠慮ください」と明記しています。整備されたコースですが、崖の上を横に移動する区間があります。

雨でも営業しています

台風、雷、集中豪雨のときは一時閉園することがありますが、普通の雨なら通常営業です。ただし雨具の貸し出しはありません。ビニールカッパを300円で売っています。

犬と歩けます

コース内はペット同伴で散策できます。リードは必須。屋内施設には入れません。やんばるでこれができる場所は多くないので、犬連れの旅なら覚えておく価値があります。

車椅子とベビーカーは、行ける範囲が違います

バリアフリーコースと沖縄石の文化博物館は利用できますが、それ以外のコースは階段と起伏があって通れません。車椅子の貸し出しはありますが、ベビーカーはありません。障害者用の駐車場は、中腹のスタート地点付近にあります。

飲食の持ち込みは、軽いお菓子程度なら可能です。飲み物は水筒・ペットボトル・缶が持ち込めます(お酒とビンは不可)。自動販売機はチケットカウンターの前にあります。

それから、敷地の大部分がやんばる国立公園の特別保護地区です。動植物や石の採取・捕獲は自然公園法第21条第3項で禁止されています。石が転がっているからといって、持ち帰らないでください。ドローン撮影も一般の方はお断りとされています。

WHAT IS ASMUI

ここは何の場所なのか

沖縄最古の歴史書『中山世鑑』に、琉球開闢の神アマミクが最初に創ったとされる場所として「辺戸ノ安須森(へどのあすむい)」が出てきます。ここがその場所です。名前が「大石林山」から「アスムイ」に戻ったのは、そういう理由です。

そして2025年12月、運営会社から大きな発表がありました。同年6月20日の国の文化審議会で、「辺戸ノ安須森」を国指定名勝「アマミクヌムイ」へ追加することが文部科学大臣に答申されたというものです。すでにやんばる国立公園の特別保護地区として自然の価値は認められていましたが、そこに歴史文化の観点からの評価が加わったことになります。

これを機に「御嶽印(うたきいん)」の販売も始まりました。御朱印や御城印の御嶽版で、500円。ハイキングコースのスタート地点で買えます。

奇岩の風景そのものは、2億年前の石灰岩が雨に溶けてできたカルスト地形です。ただ、そこに人が祈りを重ねてきた時間のほうが、この場所の本体だと思います。音声ガイドが26ポイント用意されているのは、それを伝えるためです。

アスムイの高台から見た海。緑の斜面の向こうに東シナ海が広がる
コースの途中から。晴れていれば、この先に与論島が見えます

併設の沖縄石の文化博物館は無料です(9:30〜17:30、見学15〜30分)。沖縄県内で初めて、新しい博物館法の「指定施設」になった施設だと公式が案内しています。歩く前でも後でも、ここだけ見て帰ることもできます。

お土産コーナーと、やんばるジェラートの店もあります。

BASIC INFO

基本情報とアクセス

名称ASMUI Spiritual Hikes(アスムイハイクス)/旧・大石林山
住所〒905-1422 沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
電話0980-41-8117(FAX 0980-41-8276)
営業時間9:30〜17:30(最終受付16:00)
定休日年中無休
駐車場無料。大型バス用は中腹のスタート地点付近
所要時間90分〜150分程度
運営株式会社南都
車で那覇空港から約115km、2時間〜2時間30分(沖縄自動車道 → 許田IC → 国道58号)。辺戸岬から車で約5分
公共交通可能だが難易度は高い。名護から辺土名まで路線バス67番、辺土名から村営の予約制バス。帰りは辺戸岬から村営定時バスで辺土名へ。予約制バスは国頭村総務課(0980-41-2101/平日8:30〜17:15)

公式サイトも「便が少ないのでレンタカーをおすすめします」という立場です。やんばるは給油所が少ない地域でもあるので、名護でガソリンを入れてから北上してください。

ついでに寄るなら、車で5分の辺戸岬です。公式サイトは「先に辺戸岬へ行ってアスムイの全景を眺めてから来る」順番をすすめています。岬の観光案内所の屋上が展望デッキになっていて、こちらは無料です。

FAQ

よくある質問

大石林山は今も同じ名前ですか?

2024年12月28日に「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイハイクス)」へ変わりました。運営は株式会社南都のままです。料金も変わり、2026年8月現在は大人2,500円・小人1,000円。入場、シャトルバス、音声ガイド、プチガイドツアー、ラウンジのお茶が込みになっています。

入場料はいくらですか?

大人2,500円(15歳以上)、小人1,000円(6〜14歳)です。沖縄県民は半額のキャンペーンを当面の間実施していて、現地のチケットカウンターで住所の記載された証明書を提示すると適用されます。障害者手帳を提示すると大人1,700円になり、付き添い1名も同料金です。

どのくらい時間がかかりますか?

全体で90分から150分程度です。受付からスタート地点まで約30分、レギュラーコースが約60分(ショートコースなら約30分)、ラウンジでの休憩が約20分、下山が約30分という内訳になります。

予約は必要ですか?

不要です。ただし公式サイトからの事前購入がすすめられています。現地のチケットカウンターでは現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済が使えます。

雨の日でも行けますか?

雨天でも通常営業しています。ただし台風、雷、集中豪雨のときは一時的に閉園することがあります。雨具の貸し出しはないので、持参するか、現地で販売しているビニールカッパ(300円)を使ってください。

コース内で携帯電話は使えますか?

電波が入らない箇所が多数あります。音声ガイドアプリは事前に施設データまでダウンロードしておけば電波がなくても使えます。ストーンミュージアムとスピリットラウンジには無料Wi-Fiがあります。

子どもや高齢の親と一緒でも大丈夫ですか?

公式は「小さなお子様から、階段の昇り降りに問題の無い高齢の方まで」利用していると案内しています。逆に言えば、階段が難しい場合はバリアフリーコースと博物館に限られます。ショートコースを選べば、いちばん急な昇りは避けられます。

食事はできますか?

スピリットラウンジの「森の茶屋」で沖縄そばなどを出しています(11:00〜15:00)。2026年7月にリニューアルした場所です。大人数の場合は事前に電話で問い合わせが必要です。

WRAP UP

まとめ

大人2,500円は、正直に言って安くはありません。以前の大石林山を知っている人ほど、そう感じると思います。

ただ中身は別物になりました。シャトルバスで中腹まで運んでもらい、26ポイントの音声ガイドを聞きながら歩き、ラウンジでお茶を飲んで、ガジュマルの森を下りてくる。90分から150分を、ひとつの体験として設計し直したのがいまの形です。値段だけ見て判断すると、たぶん見誤ります。

沖縄県民なら半額です。県内にお住まいなら、証明書を持って行ってください。

やんばる全体の回り方はやんばるの歩き方に、周辺の道の駅は道の駅・直売所の一覧にまとめてあります。

確認した情報源を見る(2026年8月9日確認)

ASMUI Spiritual Hikes 公式サイト(asmui.com)の各ページ。基本情報(営業時間・料金・所要時間の内訳・シャトルバスの間隔)/アクセス(那覇空港からの距離と所要時間、公共交通の経路と国頭村総務課の連絡先)/よくある質問(決済方法、障害者料金1,700円と付き添い、県民半額の運用、雨天時の扱いとビニールカッパ300円、靴の指定、コース内の電波とWi-Fi、コース番号ごとの所要時間と起伏、森の茶屋の営業時間、飲食の持ち込み、沖縄石の文化博物館の無料と所要時間、大型バス駐車場、ペット同伴、車椅子とベビーカー、喫煙所、トイレの位置、ドローン撮影、動植物・石の採取が自然公園法第21条第3項で禁止であること)/琉球スピリチュアルガイドツアー(料金・スケジュール・主催者)/「辺戸ノ安須森」が文化財 国指定名勝へ(2025年12月3日付。2025年6月20日の文化審議会で国指定名勝「アマミクヌムイ」への追加が文部科学大臣に答申されたこと)/「辺戸ノ安須森」の御嶽印販売中(500円)/「沖縄県民半額」キャンペーン(2026年6月15日付)/飲食エリアがリニューアル 森の茶屋(2026年7月4日付)。改称日(2024年12月28日)は公式サイトの表記および同施設の沿革によります。国指定名勝は答申の段階であり、正式な指定は官報告示によります。料金と営業時間は変わることがあるため、行く前に公式サイトでご確認ください。写真は編集部素材で、人物が写り込むカットは使用していません。